「チャレンジングな環境」を求めてLINEからFlatt Securityへ:執行役員 プロフェッショナルサービス事業CTO Ryota Shiga / Ga_ryo_
目次
0day huntingとしてLinuxやQEMUなどに対して脆弱性を報告するなど、さまざま実績を持つ執行役員 プロフェッショナルサービス事業CTOのGa_ryo_(@Ga_ryo_)さんに当社を知ったきっかけや入社の決め手について聞きました。(本記事は、2020年8月に実施したインタビューを再録し、アップデートしたものです。)
LINEで脆弱性診断や設計レビュー、IoT診断などを担当
——まずは大学からのキャリアについて教えてください。
早稲田大学の基幹理工学部でコンピュータサイエンスを学んだあと、推薦で大学院へ進学しました。大学の卒業論文が終わりそうな時期、実務経験を積める場所を探していたら、当時参加していたCTF決勝戦の懇親会でLINEで働くエンジニアに出会いました。
これはチャンスだと思い、早速話しかけてインターンをさせてもらうことに。そのときに話しかけたエンジニアが、のちの上司です。結局、大学院は1年目で中退。半年ほどインターンしたあと正社員としてその会社にジョインしました。
——なぜLINEで働きたいと思ったのでしょうか?
大きなプロダクトを持っている会社なので、セキュリティ面で挑戦したり学べたりすることがあると思ったからです。実際に色々やらせてもらえる環境で、自社プロダクトの脆弱性診断や設計レビュー、AIアシスタントサービスのセキュリティなど、IoTシステムにも携わることができました。
——LINEでは4年ほど働かれたとのことですが、転職を検討し始めたのはいつごろですか?
入社して2年ほど経ったころですね。最初は大手企業ながら柔軟な働き方ができたので、環境が嫌だったわけではありません。ただ、だんだんと組織が大きくなるにつれて縦割りになり、横の連携が取れなくなったのを窮屈に感じていました。また、ユーザ企業だと携われるサービスが自社のプロダクトのみになってしまい得られる技術が限定されてしまっているのも、転職したいと思った理由の一つです。
積極的に転職活動をしていたわけではないですが、Twitter等経由で国内外からオファーをいただいたり、セキュリティベンダで働く友人と飲みにいったりなどして情報収集はしていました。代表の井手と出会ったのも飲み会です。
チャレンジングな環境に身を置きたくて転職を決意
——Flatt Securityを知ったときの感想を教えてください。
飲み会で会ったときに初めてFlatt Securityを知りました。ただ、そのときは酔っていてあんまり覚えてないんですよね(笑)。2回目に飲んだとき、自分がセキュリティエンジニアとしてどのようなキャリアを歩んでいきたいのか、Flatt Securityはどのようなビジョンを描いているかなど、具体的に仕事の話をしました。
——Flatt Securityを選んだ決め手はなんだったのでしょうか?
まだ立ち上げフェーズの小さい組織なので、色々できそうなことがありそうだと思いました。サービスを作っていくことも好きですが、スモールチームでゼロイチから立ち上げていくフェーズもやってみたいと思ったのも理由の一つです。
また、もともと0day huntingとしてソフトウェアの脆弱性を探すことに興味があり、趣味でもコードを読んでいました。今はまだ脆弱性情報の公開待ちなので詳しく言えませんが、LinuxやQEMUなどに対して脆弱性を報告してきました。この作業を「業務の一環としてやっていい」と言ってもらえたのも大きかったです。
——大手企業からスタートアップ企業へ転職することに対して懸念点はありませんでしたか?
正直、セキュリティエンジニアは短期的に見れば、まだ食いっぱぐれることはないと思っています。実際にオファーもいくつかいただきました。だからこそ、チャレンジングな環境に身を置きたいと思いました。
また、前職の前にベンチャー企業でインターンした経験もあったので、立ち上げ時期の雰囲気はある程度わかっていました。だから入社後に「思っていたのとちがう」ということはあまりありませんでしたね。
——その他にも、入社して良かった点などあれば教えてください。
「この人は●●担当」と組織や役割を決めつけずにコミュニケーションを取れる社風は自分に合っています。それぞれのエンジニアが裁量を持って作業できるフラットな雰囲気なので横のつながりも強く、お互い切磋琢磨できる環境だと思っています。
また、セキュリティベンダの場合はユーザ企業とは違い、いろいろな企業の案件に携われるのが純粋に楽しいですね。
——最後に、この記事を読んでくれた方へメッセージをお願いします。
Flatt Securityは、“やらされるより、やりたいことをしたい”人が向いていると思います。新しいことや難しいことに挑戦する機会がある環境だと思うので、それを楽しめる人はぜひ一緒に働きましょう!
プロフィール
2016年、早稲田大学大学院を中退しLINE株式会社に入社。セキュリティ診断や設計レビューに従事。2020年4月、株式会社Flatt Securityに入社し、ペネトレーションテストや各種セキュリティ診断、脆弱性リサーチプロジェクトなどを担当。2022年11月、執行役員兼プロフェッショナルサービス事業CTOに就任。数々のCTFで実績を残し運営にも携わっているほか、2021年4月には世界最大のハッキングコンテスト「Pwn2Own」で受賞するなど、0day huntingの分野においても実績を残している。