セキュリティの力で、世の中をよりクリエイティブな世界に:BizDev Ryota Kojima / oidong

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今回お話を伺ったのは2020年10月に入社したBizDevのoidong(@ryoidong)さん。Web エンジニアのセキュアコーディング 習得を支援する SaaS 型の完全オンラインの学習プラットフォーム「KENRO」のプロダクトマネージャーや新規事業の開発・推進などを担当しています。
 
中学生時代、自身のWebサービスを作成したことがきっかけでセキュリティに興味を持ち、「いつかはセキュリティに携わりたい」と思っていたoidongさん。今までのキャリアと、セキュリティプロダクトに懸ける想いを聞きました。(本記事は、2020年10月に実施したインタビューを再録し、アップデートしたものです。)
 

中学生時代からセキュリティに興味を持っていた

 
——今までのキャリアについて教えてください。
 
私はもともとソフトウェアエンジニアだったのですが、開発するだけではなく「モノ作り全体に関わりたい」という強い希望もありました。どうしたらそれが実現できるか考えた結果、「プロジェクトマネージャーが最適だ」という答えにたどり着き、就職活動ではプロジェクトマネージャーができる仕事を探しました。
 
そのなかのひとつが、国内最大級の動画配信事業を展開するサイバーエージェント。将来的に大きなプロジェクトに関わりたいと思っていたので、その会社に新卒で入社することに。希望通り100人以上が所属する大きな部署に配属され、20人規模のチームでプロジェクトマネージャーを担当していました。
 
 
——希望だったプロジェクトマネージャーになったものの、なぜFlatt Securityに転職しようと思ったのでしょうか?
 
プロジェクトマネージャーをするだけならば元の会社の方が関われる規模は大きかったのですが、セキュリティに関わりたいという気持ちは抑えられなかったですね。
 
中学生のときからセキュリティに興味を持っていて。きっかけはFlashゲームにハマり、自分でもWebサービスを作成するようになったこと。周囲にエンジニアの友人が多かったので、私の作ったWebサービスの脆弱性を発見して報告してくれることが度々ありました。彼らのおかげでセキュリティの大切さや重要性を知り、友人とCTFに参加したりセキュリティ界隈の人たちと交流を持ったりするようになったんです。
 
交流を持った人の中に、Flatt Security代表の井手さんや、CTOの米内さんもいました。2人のセキュリティに対する思いや行動力にとても共感しました。
 
 
会社もさまざまなプロダクトを企画・開発しているというなかで、私もその思いを一緒に実現したいと思い、業務委託のプロジェクトマネージャーとして参加することにしました。
 
そのときに開発していたものの1つがKENROです。2020年、「年内にβ版を、来年には正式版をリリースする」という目処が固まってきたタイミングで、僕も正式に転職することを決意しました。
 
正社員になった理由は、業務委託という立場では関われる範囲が限定されてしまうから。何よりもFlatt Securityのメンバーが世の中のセキュリティ課題を本気で解決しようとしているのがこれまで関わってきた中でよくわかっていたので。
 
 
——井手さんや米内さんのどのような考え方に共感したのでしょうか?
 
「セキュリティの力で世の中を安全にしていくだけでなく、その先でクリエイティブな世界にしたい」という考え方に共感しました。
 
今は様々な便利なサービスが生まれていますが、外部からの攻撃による情報漏洩や不正操作などのリスクも高まっています。最近も様々な悪意ある攻撃のニュースが出ていましたが、リスクがあるなら防ぎたいが、防ぎ方がわからないという課題もあると思います。
 
サイバーセキュリティはそういったリスクから守るだけでなく、企業が安心してサービスを作ることができるようになれば、面白いものをたくさん世の中に出していくことが出来ると思っています。私も彼らも、どうしたら脆弱性をなくすことができるのかについては悩み、議論もしました。
 
そのなかで出ていた解決策のひとつが、「開発者がセキュリティを学び、開発段階から脆弱性を無くすことができればいいのではないか」という案。それを実現するためのプロダクトとして、KENROが生まれました。こうやって理想に向かって議論を重ねられる人たちがいることも、それが実現できる環境も魅力でしたね。
 

裁量が大きいのでオーナーシップを持って働けている

 
——大手企業からスタートアップ企業に転職することに対して不安はありませんでしたか?
 
あまりありませんでした。むしろ業務の裁量が大きく、オーナーシップを持って仕事ができる今の環境は自分に向いていると思います。もちろん、大手企業に比べると安定材料は少ないかもしれませんが、その分、緊張感を持って働けています。
 
また、井手さんの「セキュリティの課題を本気で解決したい」という覚悟を感じたのも転職したいと思った理由かもしれません。セキュリティ事業をはじめたばかりで、まだセキュリティエンジニアが一人もいないときでも、Flatt Securityは積極的にセキュリティイベントにスポンサーを出していたんです。そこには「日本を代表するようなセキュリティ企業と肩を並べるだけでなく、その先で世界で愛されるようなプロダクトの提供を目指す」という井手さんの思いがあり、自分も同じ視座の高さで働きたいと思いました。
 
 
——Flatt Securityの正社員として働いてみて感じたことなどあれば教えてください。
 
セキュリティ診断ペネトレーションテストなどを実施する「プロフェッショナルサービス事業部」と「セキュリティプロダクト事業部」間でのコミュニケーションが円滑なので、とても働きやすいですね。クライアントのペインをキャッチアップし、プロダクトの開発に生かすことができています。
 

「セキュリティの力を信じて世の中の課題を解決したい」と思うメンバーと働きたい

 
——どのような人がFlatt Securityに向いていると思いますか?
 
世の中や目の前のユーザーの課題に基づいて、いいサービスを作りたいと思っている人が向いているのではないでしょうか。
 
また、弊社はセキュリティエンジニアを始め技術的な探究心のある人が多いため、勉強会なども盛んな雰囲気。プロダクト開発エンジニアであればユーザーの課題を元に、企画から開発、運用までを一貫してやりたいと考えている人が向いているのではと思います。
 
 
——最後に、oidongさん自身がどのような方と働きたいかを教えてください。
 
セキュリティの力で世の中の安心と、その先にあるクリエイティブな世界を実現できるように、開発者や運用担当者向けのプロダクトを作っていきたいです。サービスがスケールするために、セキュリティの力を信じて、世の中の課題を解決したいと思えるビジネス職やエンジニア、デザイナーなどが集まってくれたら嬉しいですね。
 
 

プロフィール

高校生のときにソフトウェアエンジニアを経験したことがきっかけで、学生時代にプロジェクトマネージャーの経験を積み始める。2019年、慶應義塾大学環境情報学部を卒業後、新卒で株式会社サイバーエージェントに入社し、開発プロジェクトのマネジメントを経験。 2020年10月にFlatt Securityへ入社。BizDevとして新規事業の開発・推進を行っている。